刀剣基礎知識
日本刀 Q&A
Q.日本刀を所持するのに特別な免許が必要ですか?
A.刀剣類には全て「登録証」が付いていますので、自由に取得・所持していただけます。
特別な免許等は必要ありませんし、手続きはとても簡単です。
A.一般的に登録証と呼んでいますが、正式な名称は「銃砲刀剣類登録証」といいます。
この登録証はあくまで刀や火縄銃等の美術的価値があるものに対して交付されるもので、
日本国政府が認めた刀や火縄銃の戸籍のようなものです。
登録証の交付された刀は文化庁で美術品もしくは骨董品として価値のあるものとして認
められたものですから大切に保存しましょう。
A.ご購入時に、弊社にて教育委員会宛の「所有者変更届出書」を作成しいたします。
インターネット及びお電話にてご注文いただきました方には、お送りする商品と一緒に
必要事項を記入した所有者変更届出書を同封いたしますので、お客様にて住所・氏名を
ご記入いただき、認印を押してポストに投函して頂くだけで手続き完了です。
A.猟銃やライフルのように厳重にかぎを掛けて管理する必要はありませんが、値が張る物
なので場所に余裕があれば、専用の耐火金庫か刀箪笥に入れるのが理想です。
基本は湿気の無い空気の停滞しないような場所がよいでしょう。
小さなお子様がおられる家では簡単に手の届くところに置かないのは当然のことです。
A.日本刀のお手入れは決して難しくありません。
基本の作業を守っていただければ誰でも簡単に行う事ができます。
また、当店にて刀剣をご購入していただいた方全員に、手入れ具セットと日本刀のお手入
れ方法が記載された当店オリジナルの基礎知識冊子をお付けいたしております。
わからない事があればお気軽にお伺いください。
Q.刀の白鞘が二つに割れてしまいました、どうすればようのでしょうか?
A.職人に直してもらうしかありません。
真っ二つに割れなくとも鯉口付近が割れる場合もあります。鯉口が緩いと鞘走りして大けがの原因にもなりま
すので、ちゃんと直される事をおすすめします。
A.刀は全て登録が必要です。無登録の刀剣類の所持は処罰の対象となりますし、売買もで
きません。まず、近くの警察・交番に刀が出てきた旨の連絡を入れてください。そこで指示に従い「発見届け」
を受理してもらい、各都道府県で行われている刀剣審査会で刀に登録証を発行してもらいます。
刀剣は文化庁の管轄になり、所有者の届け出だけで何の資格審査もありません。
不要な場合や管理が出来ない場合は当社で買い取りさせていただく事も可能ですので、一度ご相談下さい。
A.錆に限らず何年も手入れされずに放っておかれると、本来錆止めが役目の油が逆に刀身
にこびりついて取れなくなってしまいます。こんな状態になると素人の手には負えませんので研ぎ師に研いで
もらうしかありません。
しかしながら研磨は刀にとってもっともお金がかかる工作と同時に、どんな名人でも研いでも刀は減ります。
やたら研ぎを掛けるのは極力避けたいものです。現在我々が手にできる刀などは、何百年もの間丁寧に手
入れされ、大切にされてきたからこそ今に有るのです。この大切に扱われてきた刀を未来に伝えるためには
しっかり管理するのが我々の使命だと思います。