鍔:七夕図
銘・蝶竜子 寿朝作之
Tsuba:Tanabata Zu
江戸後期 常陸国水戸
特別保存刀装具鑑定書付き
縦70mm 横64.2mm 厚4.5mm 重124g
【コメント】
赤銅石目地鋤出高彫 金銀素銅色絵 金砂子象嵌 鋤残土手耳 両櫃孔(片櫃金色絵埋・方四分一当金)
寿朝は高瀬栄寿の門人、江戸後期常陸国水戸で活躍した金工です。
年に一度だけ天の川を渡り会うことが許された織姫(織女)と彦星(牽牛)の七夕の日を描いた図です。
表鍔上には織姫、鍔下には牛を連れた彦星が描かれ、裏は、上に煌めく天の川、下には水辺の桔梗撫子菊花が描かれています。
名工高瀬栄寿の門下だけに、赤銅石目地の上手さ、鋤出高彫の丁寧さ、天の川を表現した金砂子象嵌、各所に施された象嵌色絵の美しさなど全てにおいて実に見事です。
専用桐箱入り