鍔:虎の子渡図
加賀後藤
Tsuba:Toranoko Watashi Zu
江戸初期
保存刀装具鑑定書付き
縦70.1mm 横63.4mm 厚2.5mm 重128g
【コメント】
赤銅魚子地木瓜形 鋤出高彫 象嵌色絵 肉彫耳
虎の子渡しとは、虎に三匹子が生まれると、その中に必ず彪が一匹いて他の二匹を襲うということから、川を渡る時には子を彪と二匹だけにならぬよう、子虎の渡し方に苦慮するという故事の事から、苦難な事を上手く運ぶ事のたとえです。
加賀後藤とは、江戸前期、加賀金工の発展のため、後藤家から七代顕乗、九代程乗らが招かれ後藤家流の技法を伝え、育てた一門のことを加賀後藤と言います。
この鍔も後藤家本流の技が生かされた格式高い作です。ほぼ傷みもありません。
専用桐箱入り