鍔:案山子の図
無銘甚吾
Tsuba:Kakashi no Zu
江戸期 肥後
保存刀装具鑑定書付き
縦83.5mm 横79.2mm 厚4.7mm 重137g
【コメント】
鉄槌目地入木瓜形 鋤出彫 象嵌色絵 鋤残 土手耳
肥後志水派甚吾の作と極められた鍔です。
肥後鍔の中でも強烈な個性と迫力で、独特な造形表現で事物を鍔に表したのが甚吾です。異端でありながら、人の心を引き付けて止まない魅力があります。
鉄地を大胆にも槌で叩き、稲穂揺れる中の案山子を鋤出し、銀と素銅で象嵌を施しています。裏は弓矢です。
何とも普通の感覚では捉えられない志水甚吾ならではの鍔です。
甚吾三代と箱書きされた古い桐箱入り