刀 相州鎌倉住国重作之
応紅林氏需
Katana:Soshu Kamakuraju Kunishige
新々刀 江戸最末期~明治初期
刃長:72.3(二尺三寸九分弱) 反り:1.2 元幅:3.09
先幅:1.98 元重ね:0.72 先重ね:0.55 穴2(内1忍)
鎬造り、鎬高く庵棟尋常、中切っ先やや鋭角に延び心。 鍛え、板目に杢目、流れ肌が綾杉状に流れて肌立ち、地沸厚く付き、地景入り、地鉄良好。 刃文、小互の目主体で、刃縁匂い勝ちに小沸付いて沈み勝ちとなり、刃中金筋、砂流し頻りに掛かる。 帽子、湾れ調で沸付き、先強く掃き掛ける。 茎生ぶ、先栗尻、鑢大筋違い。 銀ハバキ。 白鞘入り。 刀身のみで854g。
【コメント】
相州鎌倉住国重作之と底銘がありますが、厳しいでしょう。作は、江戸最末期~明治初期頃でしょうか。板目に杢目、流れ肌が綾杉状に流れて肌立ち烈しい金筋、砂流しを形成しています。大阪月山系宮本包則辺りにもこういう出来があるかと思います。大きな疵なく、刀は健全です。