刀 無銘
Katana:Mumei
古刀 室町末期
刃長:61.8(二尺四分弱) 反り:0.8 元幅:2.72
先幅:1.95 元重ね:0.58 先重ね:0.44 穴2
鎬造り、鎬高く庵棟低め、中切っ先鋭角に延びる。 鍛え、板目に杢目交じり、所々大模様に肌立ち、地沸厚く付き、地景繁く入り、地鉄良好。 刃文、直湾れ調で小互の目交じり、刃縁小沸付いて沈み勝ちとなり、所々潤み、刃中金筋、砂流し掛かる。 帽子、湾れ調で先掃き掛け焼き詰め風。 茎大磨り上げ、先栗尻、鑢切り。 銅二重ハバキ。 時代研磨。 白鞘入り。
【コメント】
本作は、大磨り上げ無銘、切っ先鋭角に延び心で、反りやや浅めの一振り、室町末期の作で、地刃の出来からして、この感じは下原一派でほぼ間違いないでしょう。総体的な研ぎ減りもありますが、いわゆる如輪杢風の地鉄を楽しめます。