火縄銃 伊州上野住西村半三郎重次作
三十匁筒(大筒)
Hinawaju
伊賀国 江戸期 台車付き
全長:94.3 銃身長:63.6 口径:2.77 重量:約10kg
この火縄銃は、『伊州上野住西村半三郎重次作』という鍛冶銘入りです。
伊州上野とは、津藩領であった伊賀国上野、現在の三重県伊賀市上野地区に当たります
。 資料によると、伊賀上野には、西村という鍛冶銘で、火縄銃を製作していた者がいたとの記載がありますので、おそらくは、それが本工に当たると思います。
銃身は、丸みを帯びた八角銃身で鉄製、丸柑子で、先目当:筋割、元目当:片袖、内カラクリは動き、カルカありで尾栓も外せます。
銃身上部に、2つの龍の図柄、九曜紋が入っている幾何学的な模様の象嵌入りです。
銃床部には、虎、竹、植物などの飾り金具がついています。
こんなにコンディションが良い大筒がでることは滅多にありません、演武などの使用、鑑賞用にも大変お薦めできる火縄銃です。
付属品:演武に使用するための太めのカルカ(現代品)
火縄銃などを入れる専用ケース(現代品)
火縄銃を載せる台車(組み立て式)(車輪と車軸は古い物で、上の台座部分は現代品)
火薬を入れる早合(現代品)
※現代品とは、こちらの火縄銃の所有者が製作した物です。