刀 (太刀銘)肥前国住陸奥守忠吉
(ひぜんのくにじゅうむつのかみただよし)


Katana:Hizennokuniju Mutsunokami Tadayoshi



新刀・肥前 江戸前期 最上大業物
第五十五回重要刀剣指定品




刃長:75.1(二尺四寸八分弱) 反り:1.3 元幅:3.17
先幅:2.13 元重ね:0.71 先重ね:0.52 穴1




鎬造り、鎬高め庵棟低め、中切っ先。 鍛え、小板目肌良く詰み、地沸微塵に厚く付き、細かな地景繁く入り、地鉄精良。 刃文、互の目丁子乱れを主体に小互の目、角張った刃、尖り風の刃を交え、刃縁良く沸付いて匂い深く明るく冴え、刃中金筋、砂流し掛かり、一部玉状の飛び焼き交じる。 帽子、直調で先小丸に長く返る。 茎磨生ぶ、先入山形、鑢勝手上がり。 銀に金着せ二重ハバキ。 最上研磨。 白鞘入り。


【コメント】
最上大業物、陸奥守忠吉の重要刀剣、華やかな肥前丁子を破綻なく焼いた同工初期の傑作です。
陸奥守忠吉は、橋本新三郎と称し、近江大掾忠廣の嫡男として、寛永十四年に生まれました。初代忠吉の後、忠吉銘を名乗っていた土佐守忠吉が没すると、忠吉銘が本家に返上されたため、父忠廣に代わって三代忠吉を襲名、万治三年十月に『陸奥大掾』、寛文元年八月に『陸奥守』を受領しましたが、父に先立つこと七年、貞享三年に五十歳で没しています。
初代同様、最上大業物にその名を連ねる三代の自身作が少ないのは、比較的短命であったこと、長寿であった父の協力者として数多く鍛刀したことなどに起因していると考えられています。
作風は、肥前直刃が圧倒的に多く、互の目乱れ、足長丁子、逆丁子などの乱れ刃も僅かに見られます。
鑢目は勝手上がり、茎尻は寛文五年頃までは入山形、以降は栗尻になります。
銘振りは、初期は刀が『陸奥大掾藤原忠吉』、脇差しが『陸奥大掾忠吉』、『陸奥守』受領後は、寛文二年八月までの僅かな期間に限って、刀、脇差し共に『陸奥守藤原忠吉』と切っています。それ以降は、刀はほぼ『肥前国住陸奥守忠吉』、脇差しは『肥前国陸奥守忠吉』ですが、脇差しには『陸奥守忠吉』、『忠吉』、『肥前国忠吉』が極僅かに見られます。
年紀作はほとんど見られませんが、上記の銘振り、茎仕立てなどによって大凡の区別が可能です。
本作は平成二十一年(二〇〇九)、第五十五回の重要刀剣指定品、年紀はありませんが、スタイル、前述した銘振り、茎尻などからして、『陸奥守』を受領して間もない寛文二~三年頃、同工二十六~七歳頃の作と鑑せられます。
寸法二尺四寸八分弱、反りやや浅めに付いた寛文新刀、地刃すこぶる健全な優品です。
小板目が小糠状に詰まった美しい肥前地鉄、互の目丁子乱れを主体に小互の目、角張った刃、尖り風の刃を交えた焼き刃は、刃縁明るく冴え、刃中金筋、砂流し掛かり、一部玉状の飛び焼き交じるなど、総じて焼きが高く華やか、且つ研ぎも素晴らしいため、地刃の美点が余すことなく存分に示されています。
図譜には、『この刀は、同工にはさほど類例のない出入りが目立って変化のある焼き刃で、優れた出来映えを示している。更に、茎尻、銘振りから同工比較的初期の作と鑑せられるもので、早期に於いて既に優れた技量を持ち合わせていたことが窺われる一口である。』とあります。
これまで三代の乱れ刃は何振りか見ましたが、これ程刃縁が柔らかく美しい乱れ刃は初見、同工初期の代表作になると確信します。
最上大業物、陸奥守忠吉の典型乱れ刃、凄まじい斬れ味を誇る最強の三代陸奥、欠点の見当たらない新刀重要です。
















【売約済】商品番号:V-2019 刀 (太刀銘)肥前国住陸奥守忠吉 第五十五回重要刀剣指定品

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