脇差し 備前国住長船七兵衛尉祐定
寛文元年八月吉日(一六六一)
Wakizashi:Bizennokuniju Osafune Shichibeinojo Sukesada
新刀・備前 江戸前期 業物
保存刀剣鑑定書付き
刃長:49.4(一尺六寸三分)反り:0.9 元幅:3.00
先幅:1.99 元重ね:0.69 先重ね:0.51 穴2
【コメント】
横山七兵衛尉祐定は、横山祐定家の二代目、与三左衛門尉祐定から数えて五代目の子孫に当たります。活躍期は、元和から寛文頃まで、延宝二年、九十八歳にて没と云います。本作は、茎を少し磨り上げていますが、焼き高く華やかな乱れ刃を破綻なく丹念に焼いています。貴重な年紀入りで、同工八十五歳の頃の作。少し地の緩みがありますが、大きな欠点なく、金着せ二重ハバキ付き、横山七兵衛尉祐定の晩年作です。