大脇差し 文珠(無銘)
(まさひろ)
Wakizashi:Monju(Mumei)
新刀・紀伊 江戸前期
保存刀剣鑑定書付き
刃長:58.0(一尺九寸一分強) 反り:0.8 元幅:2.91
先幅:1.80 元重ね:0.52 先重ね:0.36 穴1
【コメント】
文珠一派は、大和手掻派の流れを汲む分派鍛冶で、江戸期に入ると、南紀重国を棟梁として台頭しました。同派の作風は、大和伝直刃と相伝風乱れ刃の二様に大別されますが、本作は後者の典型作、良く沸付いた覇気のある焼き刃で、中々魅力的な寛文新刀大脇差しです。