太刀 東都高砂住義一作之(吉原義一)
(とうとたかさごじゅうよしかずこれをつくる)
平成癸未歳八月吉日(平成十五)(二〇〇三) 為打ち銘有り


Tachi:Tohto Takasagoju Yoshikazu



現代・東京
無鑑査刀匠




刃長:75.5(二尺四寸九分強) 反り:2.4 元幅:3.33
先幅:2.40 元重ね:0.79 先重ね:0.61 穴1




鎬造り、鎬高め庵棟尋常、中切っ先。 表裏共に棒樋を茎途中で掻き通す。 鍛え、小板目肌沈み勝ちに良く詰み、地沸細やかに付き、地鉄精良。 刃文、丁子乱れ主体で、蛙子丁子、大房丁子、小丁子を密に交えて重花丁子風となり、刃縁匂い勝ちに小沸付いて明るく締まり、刃中丁子足良く入る。 帽子、乱れ込んで焼き深く、先僅かに返る。 茎生ぶ、先栗尻、鑢筋違い。 赤銅ハバキ(刃側、棟側部分は鍍金)。 時代研磨。 白鞘入り。  



【コメント】
吉原義一は、昭和四十二年(一九六七)生まれ、無鑑査吉原義人の長男として東京に生まれました。周知の通り、吉原家は代々続く刀鍛冶の名門、笠間一貫斎繁継門人で、曽祖父である初代吉原国家、父義人、叔父は二代国家(無鑑査)という名工一家の中で育った義一は、昭和六十年(一九八五)、高校卒業と同時に父に弟子入りし、平成二年(一九九〇)、新作名刀展に出品、努力賞と新人賞を受賞します。以降も毎年上位に入賞し、平成十五年(二〇〇三)には、史上最年少の三十六歳で無鑑査に認定され、今後も更なる活躍を期待されながら、平成三十年(二〇一八)、五十一歳の若さで病に倒れました。
作風は、父義人から受け継いだ備前伝を得意とし、特に蛙子丁子の美しい刃文には定評があります。
同工は、日本国内に留まらず、海外でも積極的に日本刀の展示会を催すなど、日本刀の啓蒙活動にも尽力、吉原一門の作が、海外でも高い人気を得ているのは、この地道な活動の賜であり、日本刀で唯一、アメリカのボストン美術館や、ニューヨークのメトロポリタン美術館などにも買い上げられています。また映画監督のスティーブン・スピルバーグ氏や、ジャッキー・チェン氏も吉原工房を訪ね、日本刀を注文した話は有名です。
本作は、平成十五年(二〇〇三)、同工三十六歳の頃の作、前述したように、正に無鑑査認定を受けた年の注文打ち入念作です。
寸法二尺四寸九分強、腰反り高く踏ん張りのある豪壮なスタイルは、鎌倉中期の典型的な太刀姿を示しています。
蛙子丁子乱れ主体の刃文は、大房丁子、小丁子を密に交えて重花丁子風となり、刃縁明るく締まり、刃中丁子足が良く入るなど、蛙子丁子の本歌、長船光忠、畠田守家を彷彿とさせる出来で、同工の真骨頂とも言える上品で華やかな丁子刃を破綻なく焼き上げています。
早逝の天才鍛冶、吉原義一、同工最良期の自信作、吉原一門の人気を踏まえると、今後益々入手困難になってくるでしょう。お見逃し無く。












【売約済】商品番号:P-395 太刀 東都高砂住義一作之(吉原義一) 平成癸未歳八月吉日(平成十五)(二〇〇三) 為打ち銘有り 無鑑査刀匠

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