短刀 来国清
(らいくにきよ)
明徳二二年八月日(一三九三)


Tanto:Rai Kunikiyo



古刀・山城 南北朝最末期
特別保存刀剣鑑定書付き
薫山先生及び探山先生鞘書き有り
『鑑刀日々抄(続三)』及び
『刀剣美術(昭和五十九年四月及び八月号)』所載品




刃長:26.5(八寸八分弱) 反り:なし 元幅:2.76 元重ね:0.46 穴2



平造り、三つ棟高め。 表は素剣、裏は腰樋をハバキ下で掻き流す。 鍛え、小板目良く詰み、所々流れ心に肌立ち、一部無地風の来肌交じり、地沸厚く付き、地景繁く入り、地鉄良好。 刃文、直湾れ調で、刃縁小沸付いてやや沈み勝ち、僅かにほつれ掛かる。 帽子、直調で沸付き、先小丸に返る。 茎生ぶ、先栗尻、鑢不明。 銀に金着せ二重ハバキ。 時代研磨。 白鞘入り。  



【コメント】
本作は、来国清の在銘正真年紀入り短刀、南北朝最末期、来派の掉尾を飾る希少な現存作です。
山城国では、鎌倉初期より鎌倉後期に掛けて、粟田口派が栄えましたが、鎌倉中期頃より、それに入れ替わる形で登場したのが来派であり、以降南北朝期に掛けて大いに活躍しました。
古伝書等では、その開祖として国吉の名を挙げていますが、在銘正真確実な現存作が皆無であるため、国吉の子と伝わる国行を事実上の祖としており、代表工には、国俊、光包、了戒、国光、国次等々がいます。
国清は、南北朝末期から室町初期に掛けて活躍、行書体の堂々たる銘振りは、味わいのある良い銘で、貴重な『明徳二二年八月日(一三九三)』年紀入りです。
小板目良く詰み、所々流れ心に肌立つ地鉄は、一部無地風に見える特有の来肌を交え、直湾れ調の刃文は、刃縁小沸付いて匂い深くやや沈み勝ち、僅かにほつれ掛かる出来映えです。
時代相応の研ぎ減り、鍛え肌も少しありますが、来国光を思わせる真面目な出来、 昭和五十五年(一九八〇)、薫山先生鞘書きと共に、『鑑刀日々抄(続三)』所載で、後に『刀剣美術』の第三三一号(昭和五十九年八月号)にも所載品です。その記載等によると、『昭和五十五年一月、静岡の地方審査で発見されたものを取り寄せ、再審の結果、特別貴重刀剣認定書を付けた。』とあり、探山先生鞘書きにも、『遺例少なく貴珍この上なし。』とあります。
同工及び同派研究上、極めて資料性が高く、コレクション価値も高い大珍品です。














【売約済】商品番号:P-368 短刀 来国清 明徳二二年八月日(一三九三) 特別保存刀剣鑑定書付き 薫山先生及び探山先生鞘書き有り 『鑑刀日々抄(続三)』及び『刀剣美術(昭和五十九年四月及び八月号)』所載品

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